無味乾燥な感想。

何でも書いてます。書籍、映画、歴史、哲学、頭に浮かんでは消えてくもの。あるいは。

何も知らない。分からない。というスタンス

昔々のさらに昔、ギリシアソクラテスという哲学者がいた。

彼は、当時のソフィスト(弁論家。正しいかどうかも分からないのに、ある事ない事それっぽく話してるひと。 それが真実であるかは関係がない。説得できれば勝ち。)たちがあたかも正しそうに話し、民衆が疑うこともなく信じ込んでいた考えや物事に対して、純粋に疑問を投げ掛けた人物。

 

私はソクラテスという人物が好きだ。

権威やみんなが信じているから正しいとされた事に流されず、疑問を持ち続け、それを投げ掛け続けた、その生き様にしびれる。

 

「正義」とはこういうものだ。「愛」とはこういうものだ。

「美」とはこういうものだ。「政治」とはかくあるべきだ。

様々な観念、べき論に向き合った。問答法を用いて。

そもそも、「愛」「正義」「美」「悪」、、、って何なんでしょうかね、みたいな感じで。とっても軽い風に問う感じで。

 

今の時代こそ、ソクラテスのスタンスが必要なのだと思う。

無知の知である。

分からないと自分で分かっている、これが大切なんだ、と。

 

私たちが生きている時代は情報が多すぎる。氾濫を起こしていて、飲み込まれそうだし、もうすでに飲み込まれているのかもしれない、気付いていないだけで。

 

だからこそ、分からない事は分からないと認める勇気を持とう。

知ったかぶりをしないで。分からない事は恥ずかしいことじゃない。

だって、この世界は分からない事だらけで、だからこそ面白いのだし。

 

分からなかったら、学べばいい、調べればいい。

分かった気になっていたのでは、そこで打ち止めだ。

分からないと認めた分だけ、その人の伸びしろになると思う。

 

分からないことは分からない。

でもそれは当たり前のことなんだ。

それを認識したところから、始まりだと思う。

 

この世界は不思議で分からない事だらけ。

分からない事を分かるようにしていく事も人生。

とても楽しい道程。

 

ではまた。