無味乾燥な感想。

何でも書いてます。書籍、映画、歴史、哲学、頭に浮かんでは消えてくもの。あるいは。

今日の本 今日のコトバ

今日から1日1冊、

その中から直感的に響いてきたコトバを、

自分の血肉になっている本や言葉たちを、

紹介していきたいと思います。

 

自分が紹介する本、言葉に少しでも共感してくれる人がいたなら、

それはとても嬉しいことです。

 

 

記念すべき1回目は、『方法序説

方法序説 (岩波文庫)

方法序説 (岩波文庫)

 

見どころがありすぎるので、今回は部分だけ簡単に。

また取り上げます。

 

金やダイヤモンドだと思っているものも 、ただの銅やガラスにすぎないかもしれない 。自分にかんすることでは 、どれほど考え違いをしやすいか 、友人の判断が 、わたしたちに好意的であるとき 、どれほど疑わしいものになりかねないか 、わたしも知っている。

 

今日はこの言葉が特に沁みました。

思い込みって怖いですね。。痛感です。

ポジティブ思考も重要ですが、懐疑的思考も一定数持つ必要ありますね。内省。

 

きわめてゆっくりと歩む人でも 、つねにまっすぐな道をたどるなら 、走りながらも道をそれてしまう人よりも 、はるかに前進することができる 。

 

このコトバ、なんだか勇気を貰えるんですよね。

なんというか、自分よりも出来る人って沢山いて、みんなスピード速いから、

すごく焦ってしまうことが多いんです。

 

でも、焦る必要はなくて、ゆっくりでもつねにまっすぐな道をたどっていくのも、

いいんだなって、肯定された気分になる。頑張ろう。

 

自分の行動において 、できるかぎり確固として果断であり 、どんなに疑わしい意見でも 、一度それに決めた以上は 、きわめて確実な意見であるときに劣らず 、一貫して従うことだった 。この点でわたしは 、どこかの森のなかで道に迷った旅人にならった 。旅人は 、あちらに行き 、こちらに行きして 、ぐるぐるさまよい歩いてはならないし 、まして一カ所にとどまっていてもいけない 。いつも同じ方角に向かってできるだけまっすぐ歩き 、たとえ最初おそらくただ偶然にこの方角を選ぼうと決めたとしても 、たいした理由もなしにその方向を変えてはならない 。というのは 、このやり方で 、望むところへ正確には行き着かなくても 、とにかく最後にはどこかへ行き着くだろうし 、そのほうが森の中にいるよりはたぶんましだろうからだ 。

 

言ってることはシンプル。

決めたら迷うな、一貫して従え。ってだけ。

でもこれ、めちゃ難しいと思うんですよね。

 

ここでいう、さまよい歩いている旅人に、自分はよくなってるなあと思うんです。

現代社会で生きる、だいたいの人々は、さまよい歩く旅人なんじゃないかと。

 

なんだか大学受験に似てると思ったんです。

大学受験って、他の受験生が使ってる参考書とかテキストに目移りして、

手出したりしちゃったりするでしょ。

自分の参考書は、全く完璧には程遠い習熟度なのに。

 

自分がこれがいいんだ、と決めたことは、最後までやってみる。

偶々この道を選んだんだとしても、やる。

そうしないと、この道が正しかったのか、間違っていたのかすら分からない。

だから、最後までやる。いずれはどこかに辿り着くんだから。

 

いやあ、デカルトは本当に良いこと言いますね。

胸に刻みます。

 

 

他にも紹介したいコトバは沢山ですが。

 

今日はここまで。

それでは、また明日。